ハワイで別荘や投資物件を探していると、意外なところで「カルチャーショック」を受ける方が多いんです。
そのひとつが──「間取り図がない」問題。
日本では物件資料に間取り図があるのが常識ですよね。でもハワイでは、「間取り図? そんなのないよ」という物件が意外なほど多いのです。
「え?図面なしでどうやって選ぶの?」という疑問
特に日本人にとって、図面は非常に重要な情報です。
- 部屋の広さや配置
- 水回りの位置
- ラナイ(バルコニー)の向き
- 家具の置き方
など、生活のイメージを固めるうえで図面は欠かせない情報。しかしハワイでは中古物件の多くで間取り図が用意されていないのが現実です。
なぜなら…
- アメリカの不動産取引では写真や動画、内覧を重視する文化
- 過去の所有者が図面を持っていないことが多い
- コンドミニアムなどの構造上「同じような間取り」と見なされがち
という背景があるためです。

じゃあ、どうやって選べばいいの?
図面がないからといって不安になる必要はありません。正しい手順とサポート体制があれば、問題なく選べます。
1. 写真と動画で判断材料を集める
多くの現地エージェントは、内装写真に加え、動画やバーチャルツアー(360度パノラマなど)を用意しています。細かく確認できるよう、「キッチン」「ラナイ」「収納」「バスルーム」などパート別にチェックするのがポイントです。
2. 現地スタッフによる実地調査・レポート
信頼できるパートナーがいれば、間取りをメジャーで測ってくれたり、家具の配置までアドバイスしてくれることも。図面がない分、現場対応力が重要になります。
3. 可能なら現地で内覧する
最終的な判断はやはり「自分の五感」です。日当たり、匂い、風の通り方などは写真では分かりません。ハワイに一度足を運べば、物件の「空気感」がリアルに伝わります。
「部屋数」より「生活スタイル」で考える
日本では「3LDK」「1K」などの表記が一般的ですが、ハワイでは、
- Studio(ワンルーム)
- 1 Bedroom(1ベッドルーム)
- 2 Bedroom(2ベッドルーム)
という表現が一般的。バスルームの数も1つとは限らず、2ベッドルームには2バスルームが標準というケースも珍しくありません。
また、ラナイ(ベランダ)やオーシャンビューなど、間取り以外の要素が価値を左右する点にも注目すべきです。
まとめ:図面に頼らない物件選びのコツ
ハワイでの不動産購入では、「図面がない=不安」という日本的な常識をいったんリセットする必要があります。その代わりに:
- 写真や動画をしっかり見る
- 現地パートナーに詳しく質問する
- チャンスがあれば現地内覧
こうしたステップを踏むことで、図面以上の「納得感」が得られるはずです。
「図面がない」から不安なのではなく、「情報が足りない」ことが不安の原因です。その情報は、信頼できる現地サポートを通じてカバー可能。日本と違う物件選びの文化を楽しむつもりで、柔軟に対応していきましょう!