「ハワイに別荘を買って、使わないときはAirbnbで貸し出せば収益になるでしょ?」
──そう思っている方、ちょっと待ってください。
ハワイの不動産では、“Airbnb運用=短期賃貸”が法律で厳しく制限されていることをご存じでしょうか?
うっかり違反すれば、高額な罰金や強制退去のリスクすらあるのです。
今回は、ハワイで物件を所有する際に知っておくべき、短期賃貸のルールと落とし穴について解説します。
そもそも、なぜ短期賃貸が制限されているの?
観光地として人気のハワイでは、かつてAirbnbなどの短期レンタルが爆発的に増えました。
しかしその結果…
- 住宅不足による家賃の高騰
- 観光客による騒音やゴミ問題
- 近隣住民とのトラブル多発
これらを受けて、ホノルル市を中心に法律が強化され、現在では原則として「90日未満のレンタルは禁止」、すなわち短期賃貸あ難しいとなっています

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短期賃貸をしていい物件は限られている
以下のいずれかに該当する物件でない限り、短期レンタルは基本NGです:
✅ 条件付きで認められるケース
- ホテルコンドミニアム(合法的に短期賃貸が許可された物件)
- 短期賃貸許可付きのゾーニング(エリア規制)
- 既存の「非居住用短期賃貸許可(NUC)」を持つ物件
これらは例外的に、Airbnbなどを通じた短期運用が可能です。
こんな運用はアウトです
- 普通のコンドミニアムをAirbnbで貸す
- 管理規約で禁止されているのに「黙って貸す」
- 法律を知らずに「自己責任でやってみる」
これらはすべて違法行為に該当する可能性があります。実際に「1日につき最大1万ドルの罰金」という厳しい制裁が課されたケースも。
ホテルコンドなら合法的に収益化できる
「じゃあ、まったく貸せないの?」というと、そうではありません。
合法的に短期賃貸をしたい場合は、ホテルコンドミニアムを選ぶのが正解です。
ホテルコンドの特徴:
- 短期レンタルが法的に許可されている
- ホテル側がゲスト対応・清掃・チェックインも代行
- オーナーは使いたい時だけ利用できる
自分がハワイに滞在していないときに貸し出し、収益を得ながら所有することが可能です。
投資目的なら“合法性”が最優先
「収益が出るか?」の前に、「合法かどうか?」を確認しないと、あとで取り返しがつかないことになります。
購入前には、以下を必ずチェックしましょう:
- 該当エリアのゾーニングと短期貸出ルール
- コンドミニアムごとの管理規約(ハウスルール)
- ホテルコンドかどうかの明記
- 現地エージェントの説明・契約書の確認
まとめ:ハワイでAirbnb運用=誰でもできるわけではない
日本の常識で「空き部屋を貸すだけ」と考えていると、ハワイでは痛い目を見ます。短期賃貸には明確なルールと制限があり、安易な運用はリスクしかありません。
だからこそ、
- 投資目的ならホテルコンドを選ぶ
- 自分だけで使いたいなら一般コンドでもOK
- 「貸すかも」と思うなら最初から合法物件に限定する
この判断が、ハワイ不動産を「夢」で終わらせず、「資産」として育てるカギになります。
ハワイ不動産は、正しく選べば夢も投資もかなう選択肢です。
大事なのは、ルールを知って、味方とともに進めること。
ご不明点があれば、信頼できる現地エージェントへご相談ください!